福岡市南区野間・高宮 ピラティススタジオジョイです。
ピラティススタジオの代表・インストラクターになる前は、17年間作業療法士としてリハビリに従事していました。
作業療法士からピラティスインストラクター、そしてスタジオオープンへ繋がる私のストーリーです。
作業療法士になったきっかけ
医療系の家族に囲まれて育った私は、幼い頃から「私も医療の道に進む」と自然に思っていました。
なかでも、“その人らしい生活”をサポートできる作業療法士(OT)という仕事に惹かれ、国家資格を取得。
趣味や暮らし、仕事など、その人が大切にしてきた日常に寄り添いながら、身体と心のサポートをしていく——。
ただ治すだけではない、あたたかさのあるケアに惹かれたのを今でも覚えています。
…そして実は、ユニフォームのケーシーに憧れていたのも理由のひとつです(笑)。

病院勤務の日々と感じたこと
これまで、整形外科クリニックや訪問看護ステーションなどで作業療法士として勤務してきました。
「また動けるようになりたい」「元気を取り戻したい」と願う方々の思いに応えることに、大きなやりがいを感じていました。
一方で、医療保険制度の枠の中では、時間や回数に限りがあり、
「もっと関わりたい」「じっくりサポートができたら」と葛藤する場面も少なくありませんでした。
そんなときに出会ったのが、【ピラティス】です。
ピラティスは、リハビリの“その後”だけじゃなく“その前”にもある

ピラティスを習い始めてすぐに感じたのは、
「これはリハビリの“その後”だけでなく、“その前”にも必要なものかもしれない」
ということでした。
リハビリが必要になる前に、体のクセや姿勢を整え、正しい使い方を知ることで、ケガや不調を防ぐことができる。
まさにピラティスは、“予防”や“未病ケア”としても日常に取り入れる価値があると実感しています。
また、ピラティスは美しさにもアプローチできるのが魅力のひとつ。
筋肉のバランスが整うことで姿勢がよくなり、「最近なんだか若々しくなったね」と言われる変化が見た目にも現れます。
インストラクターとしてスタート
ピラティスを実践するうちに、私自身の肩こりや不調も改善され、気持ちや表情まで前向きに。
これまでは「怪我や病気の回復途中」に関わることが多かった私が、ピラティスに出会って初めて、“その前に整える”サポートの可能性に気づきました。
自分の体と向き合ううちに、不調が和らぐだけでなく、気持ちまで軽くなっていくのを感じ、
「こういう関わり方が、もっとしたい」
そんな想いが自然と強くなっていきました。
作業療法士として働きながら、スタジオにも勤務し、パーソナルレッスンや少人数制グループクラスを並行して担当。
子どもも小学校低学年と保育園児だったので、家事と仕事の両立もなかなか大変なものでした。
そして、40歳を迎えたタイミングで一念発起。
福岡市南区に、小さなプライベートスタジオを2024年にオープンしました。
40代からのピラティスを届けたい理由
年齢やライフステージにかかわらず、
ピラティスは“整える”ことで自分らしさを取り戻す時間になると感じています。
なかでも、40代という時期は、子育てや仕事が少し落ち着き、
ふと「自分のことを見直してみようかな」と思えるタイミング。
でも同時に、体の変化や未来への不安を感じやすい繊細な年代でもあります。
ピラティスは、そんな「これからの私を整える」ための方法として、とても相性がいいと感じています。
何かを始めるのに、遅すぎることはありません。
体を知り、いたわり、整えることが、心まで軽くしてくれる。
そんな体験を、同じ40代として、たくさんの女性に届けたいと思っています。

これからに寄り添えるように
ピラティスは、ただ体を動かすためのものではなく、「自分に気づき、自分を大切にする時間」です。
リハビリの現場で関わってきた頃から変わらず、
私はずっと「その人らしい生活」に関わっていたいと思っています。
今はその手段が、リハビリの枠を超えてピラティスになりました。
目の前のお客様の“これから”にそっと寄り添える存在でいたい。
そんな思いで、日々セッションを届けています。